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農的教訓

台風並みの強風が吹き荒れた一日。

私は私の職場の、夫は夫の経営するハウスや畑が心配で、肝を冷やした一日。

午後に私の職場の畑のビニールマルチが何枚も吹き飛んで、イノシシ対策の電牧柵に巻きついて、柵ごと倒れていた。

慌ててビニールを回収しながら柵を直そうとするけど、恐ろしいほどの強風で一向に作業が進まない。

困り果てて「もー‼バカー!風のバカヤロー(>_<)」と叫んでたら先輩が手伝いに来てくれた。

ふたりで取り敢えずビニールを撤去。
電牧柵の修理と今にも剥がれそうに舞ってるビニールを補強する作業に取り掛かろうとしていると、先輩からストップが。

君のことだから慌てて様子を見に行って、
今すぐ自分でなんとかしようとしてるんじゃないかと心配して来たら、
やっぱりそうだだった。

この強風の中では何も見てはいけない。何もやってはいけない。
何が飛んでくるか分からない危険の中に身をさらすだけ。

こんなにも大きな力の前では人はなす術が無い。たとえすべき事が見えてても、手を出すべきじゃない時があるんだ。

自分の身以上に大事な物はないんだから、人間の、自分の力を見誤ってはいけない。
この事態は誰のせいでもないんだから。

そんな風に諭された。

本当にその通り。
自己過信と無理な責任感は誤った判断のもと。運が悪ければ身を滅ぼす。

仕事の、人生の、農業者としての大切な教訓を教わりました。

自然相手のこの仕事は大好きだけど、
上手く自然と付き合うには、まだまだ修行が必要なようです。
by hiron-mori | 2012-04-03 23:38 | 日々のこと
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